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モーリシャスへの汐路

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☆1990年7月 QE2 クイーン・エリザベス2 - Wikipedia  サウザンプトンからニューヨークまで、6日間の大西洋横断でした。  このクルーズはキューナード社の150周年記念特別航海で、料金がいくらだか忘れましたが、通常よりだいぶ高かったのは覚えています。この船はモーリタニア・レストラン、ビクトリア・レストラン、グリル・クラスと、3クラスで料金体系が分かれていました。私はビクトリア・レストランの外側のキャビンを申し込みました。  申し込んでしばらく後に、代理店から本社が発行した英文のパンフレットが送られてきました。それによると、料金は往復料金、または片道のニューヨーク・ロンドンの片道航空券とセットで、ヒースロー空港からサウザンプトンまでの鉄道料金が含まれているとありました。高い料金だと思っていましたが、それなら納得の価格です。私はすでに、東京・ロンドン、ニューヨーク・東京の航空券を苦労して買った後でした。払い戻しはできません。私は代理店を通じて、空港からサウザンプトンの鉄道のチケットをもらいたいこと、船は片道だけなので、少し割り引してもらえないかと問い合わせました。当時はメールはおろかファックスもなく、テレックスの時代でした。返事は「割引はできない」(これは一応聞いてはみたものの、たぶん無理と思っていました)。「空港からサウザンプトンの鉄道のチケットは航空券とセットだから上げられない」というもの。 ☆1989年10月 ロイヤル ヴァイキング シー MS Albatros - Wikipedia  このクルーズはどこかの会社が、この船をチャーターして横浜・香港往復(片道4日)のクルーズをしたものです。当時「ほかならぬ、このノルウェーのロイヤル・ヴァイキング社の船が一番いい船だ」という声があり、このクルーズが実現したのです。私は友人を誘って往路4日のみ乗船しました。この船を住処とし、ずっと乗り続けている年配の女性だけが西洋人の客。残りは日本人もしくは日本語を話す客でした。  チャーターした会社が多くのスタッフを乗せ、客に対応、船のクルーは一歩下がって見ているという感じで違和感はぬぐえなかったです。1人の男性客が船のバンドに「歌いたい」と言う。「曲名は?」と聞かれ「雪が降る。わからんやろ?」と言う。誰も通訳できなかった。私は「トンブラ・ネージュ」と助け船を出し